リノベーションとリフォームの意味の違いは?理解しておくポイントは?

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このページにたどり着いたアナタは、”リノベーション”について気になったけど”リフォーム”という単語を混同されていて意味の違いがわからない状態ではないですか?

情報誌やWEB、はたまた不動産屋さんや工事関係の業者さんそれぞれ”リノベーション””リフォーム”という言葉を使うけど、使い分けの境界線がわかりにくいなぁと感じられていることでしょう。

 

それは”リノベーション”について考える人全てが最初にぶち当たる壁です。安心してください。

それぐらい言葉の使い分けについてはハッキリと決まっていないし、特に一番最初に接するであろう不動産屋さんにとってはどっちでもいいことなので人それぞれ違って当たり前なんです。(不動産屋さんは、物件を仲介して手数料を頂くことを生業としているので工事の話になると専門外なんですよ)

私自身、築40年の築古マンションを購入してフルリノベーションをして住んでいる経験から言葉の使い分けをご案内します。

 

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リノベーションってどういうこと?

 

では、まずはアナタが気になっている”リノベーション”についてご説明します。

リノベーション(renovation)は、英語では「手を加えてよくすること。」「修復。再生」といった意味tなります。

 

実際のリノベーション工事のイメージでいくと、8畳のリビングダイニングと6畳の和室に分けられていた間取りの物件を壁を抜くことで15畳のリビングダイニングにすることや、キッチンやお風呂などの水まわりの配置を変更するなどが挙げられます。

このような点から考えていくと、リノベーション前の設備や間取りが仮に新しかったとしてもそれ以上に良くなるように工事することと言えます。

それは、設備のグレードアップや間取り変更、ご自身の趣味や好みの反映といったアナタ自身が満足できる空間にするための工事と言えます。

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リフォームはどうなの?

 

それに対してリフォームの意味についてです。英語(reform)では、「改心する。改正する。」といった意味合いになりますが、ほぼ和製英語になっていますので少しニュアンスは変わります。

工事のイメージとしては、悪くなったところを元に戻すという意味合いが強いです。

例えば、壁紙は古くなったり破れた時に新しいものに張り替えるや、トイレなどの設備を同等クラスのものへ変更するなどが挙げられます。あくまで部分的にという感じです。

このようなことを考えていくと、悪くなったところを最初の状態に戻す工事と理解しておくとよいでしょう。

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理解しておくポイントは?

 

”リノベーション””リフォーム”という言葉にはこのような違いがあります。

まぁ、とりあえずこの辺りで区分けしておくと分かりやすいですかねといったところです。

 

業者さんの中には、大きくリフォームという枠組みで考えられている所もあります。もともとリノベーションという言葉が世に出て、ここ10年ぐらいでしょうか。今でもこのように整理するサイトが必要なぐらいなのでそこまでそれほど認知されていないと考えた方がいいでしょうね。

 

アナタのように住宅購入を考えた時に、なんか中古のマンションをすごいお洒落にするのをテレビで観たことがあるっていう程度の方がほとんどです。

住宅事情の歴史的背景

 

日本の住宅事情を考えてみると、戦後の高度成長で人口が増えるとともに住宅建設が進められ、従来の戸建だけでなくマンション建設も進められてきたという歴史的背景があります。

バブル景気と呼ばれた頃(1990年頃)は、新築や築浅のマンションやビルの売買が活発に行われていて、当時は築20年や30年のマンションなんて全く価値がないと考えられていたんですよ。

それもよくよく考えてみると、ある日突然建物が倒れるなんて考えられないですよね?

 

なんだかんだでそこに人が住めるなら価値があるという見方に加えて、日本の人口減少が見えてきたことによる需給バランスや東京オリンピックに向けた建築関連費用の高騰で、とても一般庶民には新築の住宅が購入できるような価格ではなくなっている状態から中古物件へと目が向けられているという背景があります。(資源のリユースですね)

しかしながら、現代の住宅購入を検討する30代や20代はすっかり成熟した国で生まれ育ってきているので、”個性”を重要視する価値観を満たすという意味でも”リノベーション=お洒落”という構図が受けていると思われます。

日本の住宅価格

 

この”リノベーション=お洒落”という構図に拍車をかけているのが、日本の住宅価格です。

新築の戸建であれマンションであれ、よほど裕福でない限り内装にはお金をかけられないのが一般的です。

 

なぜかというと、当初の見積もりで出ている金額はあくまで標準プランですから、何か希望を言うと全てオプション扱いとなりどんどん値段が吊り上っていくからなんですね。なので内容で標準プランから変更しないとか、カーテンは一番安いのでとなってしまうケースが多く、衣食住の中で”住”に関する感度が非常に低いと言えるんです。

 

こんな家に住めたらいいなぁと思うような、ホームドラマってまずないですよね?

(大家族ものや”ひとつ屋根の下”とかだと別の意味で住めたらいいなぁってなるかもしれませんが)

 

このような背景があって、中古物件(特にマンション)は価格自体が新築とは雲泥の差ですから、内装にかける費用が残るというわけですね。

家の内装なんて気にしないという方はそれでいいと思います。おまかせにしておいたら、無難なというか当たり障りのないようにはなりますが、そうではないアナタのような方はぜひ検討してみる価値はあると思いますよ!

完成イメージがしやすい

 

壁紙やキッチン、お風呂、床、玄関などありとあらゆる細部まで全て仕様を決めることができます。(←おそらくちょっとやそっとの注文住宅ではできないレベルだと思います)

そんなこと今まで考えたことがないし、素人が好き勝手に決めても大丈夫なのか?!

不安に思われるかもしれません。そして、出来上がった時に思っていたのと違ったとかサイズ感覚が掴めなかったとかになってしまうかも・・・

ここで一番大きなポイントとして言えることは、リノベーションであれリフォームであれ物件はすでにあって実物を見ることができるし、写真を撮ることもできるということです。新築の場合は出来上がるまでどうなるかわかりません。いくら図面を見ても素人ではわからないですよね。ある意味でリスクの高い買い物だと思います。

 

実際に物件の中に入って、図面を見ながら寸法を測って確認しながら判断していくことが可能ですから、色々と不安な部分をなくすことができます。本当に少しの横幅や上部の空間使いを体感して考えられるのは大きいですよね。

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まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

”リノベーション””リフォーム”の意味の違いから、日本の住宅事情という切り口でどんどん認知されてきている”中古マンション✖️リノベーション”についてまとめてみました。

このページを見ているアナタは、まだまだこれから考え始めるという段階ではないでしょうか。

私が住んでいる地域の新築マンションの価格と、”築古40年マンション✖️フルリノベーション”の私の自宅の金額差は倍以上です。(比較的地価の高い地域ですので、新築マンションは一般的サラリーマンではまず買えない金額です)

しかし、同じような周辺環境を享受できて、内装に関する満足度の高さは雲泥の差です。

なにせ家の隅々に至るまで、全てカタログやサンプルを見て選んでいるんですから。