リノベーションには興味が出てきたアナタは、そもそも中古物件って大丈夫なのか?気をつけておかないといけない事ってどんなことがあるんだろう?と色々考え始めている状態ではないでしょうか。
誰もが最初はそうです。(私もそうだったので、よくわかります。)
デメリットというか、気がひける部分はすでにいっぱい出てきていると思いますので、中古マンション購入という選択をするメリットについてまとめておきます。
中古マンション購入のメリット
中古物件を購入するメリットを3点ご紹介します。
基本的には新築と比べてどうかという視点になりますので、そもそも新築しかイヤ!という方には全くメリットには感じられないかもしれません。
この新築or中古という価値観について、夫婦間でギャップが生まれやすいところです。
特に女性の方が”中古”というものに抵抗がある印象があります。
また、一人っ子の方もシェアする感覚がなかったりするのではないでしょうか。
(↑は我が家の問題だったんですけどね。結果として今回挙げるメリットの部分をいかに理解できるかがポイントになってくると思います)
物件購入価格が安い
こちらはすでにお分かりだと思いますが、同じ立地で同等スペックで考えてもほぼ半分の価格になるイメージです。
基本的に新築マンションの販売価格のうち2割は建築会社や販売会社の利益と言われます。
そんななか、2018年現在は建築関係の材料費や人件費の高騰により、ベースとなる建築コストも上がっています。
そうなると現在の労働環境や日本経済の先行きを考えると、新築にそこまでこだわるのかということは考える必要があると思います。
現に私自身の経験では、最寄りの新築物件の半分以下の価格で購入しています。
(中古物件の私の自宅の方が、築40年のものの土地価格としては高いという条件設定は難しいですが、距離は1km〜2kmほどなので同一エリアと考えられます)
<追記>
徒歩数百mの築10年ほどの物件、広さは同じぐらいでコチラはリノベーション費用を含めたとしても半分程度です。
選択肢が豊富
よく考えて見ると、去年の新築物件は今年になって売りに出されると中古物件となります。このサイクルは毎年繰り返されるので、中古物件の分母が圧倒的に多いわけですね。
そして、新築・中古に限らず”不動産は立地”と言われます。
購入を検討している時、様々な条件が頭の中をグルグルグルグルして、「駅までバスで10分ぐらいなら、、、」とか「多少坂があっても、、、」と考えてしまいます。
これはじっくりこの先何年、何十年と考えた時どうかと一旦距離を置いて考えてみる必要があります。些細なことであっても毎日のことになると負担が重たくなってきます。
「あの信号より向こうやったらまだ良かったのになぁ」
「坂道がおっくうで外に出る気がしない」
こんな後悔をしないようにしたいですね。
(私も検討した物件に、バスの発着点が目の前で最寄り駅まで10分ほどという物件がありましたが、思いとどまってよかったと心底思っています)
そして利便性を求めた場合、中古物件の方が選びやすいという結果になります。
現在お住いの最寄駅を思い出してください。駅の周りでこれから建築が始まるような空き地はありますか?ほとんどないと思います。
もしあったとしても、そのマンションは相当な価格ではないでしょうか?
デベロッパーの気持ちになって考えるとわかりますが、どこにマンションを建てると売れるかなぁ?と考えて候補地を探した時、やっぱり駅の近くって考えますよね。
それがマンション建設が盛んになった時代に行われているんで、”立地が良い=利便性が良い”と思われる場所にはすでに建物が建っているわけです。
そう考えて見て見ると、新築マンションが建設されているところって、よほどの大規模な建物が壊されたり用地の再利用が行われるところか、街中であれば少し中途半端な所や新興住宅地が多いと思いませんか?
このようなことから、「駅から10分以内」とか「できるだけフラットな道で」などの利便性が高い条件を求めると中古物件の方が探しやすいという結果になるわけです。
周辺環境を確認できる
建物の周辺環境というと新築マンションであっても確認することはできるじゃないかと思われるでしょ?
まぁ、それも大事なんですが、もう少し近い周辺環境を確認できるということがメリットです。
もう少し近いメリットとは、同じマンションにどんな人が住んでいるかを知れること。
これって結構大事です。
どれぐらいの年代の人たちなのか。そのような家族構成の方が多いのか。
あとは、ゴミ捨て場や自転車置き場の雰囲気でだいたい感じられるものです。
これはアナタが違和感を感じないレベルなら良いと思います。
新築マンションになると、最初は一斉に入居が始まります。
実際どんな人たちが同じマンションに住んでいるかわかり始めるのは数ヶ月後になってからのようですが、やはりこのご時世ですが新築マンションを購入する年代というと20代〜40代まで幅広いと思いますが、比較的若い年代ですので正直なところ玉石混淆ですよ!
インターネット上には、新築マンションについて購入検討者や購入者の方が書き込む掲示板がありますので覗いて見て下さい。
すでに入居済みの方のコメントを見ていると、信じられないようなことが書き込まれていたりします。
(私の友人が住んでいるマンションの掲示板を除くと、修繕積立金が何の断りもなく子供会の開催費用に充てられていたりするそうです)
↑ちょっとおもろいでしょ♪
このようなことがありますので、良い意味でも悪い意味でもすでにあるコミュニティに自分たちが入っていけそうかどうか。という観点で見ることができますから中古物件のメリットとなります。
どのような方達が住んでいるかというのは、不動産屋さんに聞くと教えてもらえますよ。
わからない場合は、管理組合(居住者の集まり)の会長さんに確認して情報を収集してもらえますからお願いしてみましょう。
(これで説明が中途半端な場合、ちょっと不安になりますよね)
中古物件購入の注意点は?
いくらメリットを挙げてもどこかに落とし穴がないか気になると思います。
なんだかんだで日本人は新築信仰を植え付けられていますので、なんとなく抵抗があるものです。
細々と言い出すとキリがないので1点だけお伝えします。
この視点、非常に重要です。
これからの時代、住宅を購入したからといってその場所に一生住み続けるという考えは成立しないでしょう。
人生100年時代ですよ!
それは仮に新築物件を購入したとしても、50年先にどうかなんて誰にもわからないんです。その時まで生きているかわからないと言う方も多いですが、生きているであろう想定を持っておかないとその時になってからでは何もできないですからね。
こう考えた時に、メリットで挙げた”立地が良い=利便性が良い”と言うポイントが重要になってきます。
これから日本の人口は減少傾向になっていきます。
これまでは人口増加に合わせて郊外へ郊外へと宅地開発が進んでいましたが、これからは郊外の需要はなくなっていき中心部に戻っていきます。
すでに賃貸物件では駅から徒歩10分圏内ではなく、徒歩7分圏内と条件設定が狭まってきているんです。そう考えると”立地が良い=利便性が良い”という条件の優先順位を下げることは考えにくいと言えます。
まとめ
いかがでしたか?
中古物件の購入に際して気になるメリットと注意点について、私の実体験も含めまとめてみました。
”立地の良さ”については、私自身も物件を探している時にはそれほど考えていませんでした。
なぜならそんな物件は高いから。
当たり前ですよね。
その時の条件として、中古物件でもできるだけ築年数の浅いところをという思いもあったからです。
そんな中、”この辺りに住めたらええなぁ”と思うエリアの物件がたまたま出て、築40年ではあったんですが購入に至りました。
今になって思うと、他に見ていた物件にしなくて良かったと思っています。
やはり利便性って住み始めるとつくづく痛感します。
これが主観だけではなくて、リノベーション工事をお願いした会社の方や、銀行や保険屋さんなどのファイナンスに関わる方も自宅に来た際に立地の良さに驚かれます。
「値打ちがありますねぇ」と言ってもらえるので安心できますよ。
(ほとんど徒歩で用が足りるので素晴らしいですよ♪)
さらに、この物件に40年近く住んでこられた住人の皆様(ほとんどの方が70代です)も、この便利なところから他所には移れないと口を揃えておっしゃられるので、確かになぁ〜とつくづく思っています。